御田植祭開催
6月26日(日)、JAくまがや管内三ヶ尻地区の鶴岡八幡宮神饌田にて「御田植え」が行われました。
同地区は1183年(寿永二年)に征夷大将軍源頼朝公により鶴岡八幡宮の御神領と定められました。
平成18年に永らく途絶えていたご縁を復活し、鶴岡八幡宮の御神前に約800年ぶりに三ヶ尻産の新米を献上しました。
それ以来、鶴岡八幡宮の分祠として崇敬される三ヶ尻八幡神社が中心となり、地域関係者や三尻小学校、籠原小学校、熊谷西小学校の児童および本社鶴岡八幡宮子供会「鶴の子会」が参加し、田植えと稲刈りを行ってきました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により過去2回は規模を縮小しての開催となりました。
今回は3年ぶりに「鶴の子会」の子どもたちを迎え、市内小学生、地元の有志等の協力を得て「御田植え」を行いました。
当日は三ヶ尻八幡神社へ参詣した後、神饌田に移動し御田植祭を斎行し、約400名の参加者による「御田植え」が行われました。
三ヶ尻八幡神社の篠田宣久宮司は「日本の食料自給率が低下している中で、今回の体験を通して子どもたちに農業に興味や関心を持ってもらいたい。鎌倉の子どもたちを迎えるのは3年ぶりなので盛大に執り行えてよかった。体験したことは一生忘れないと思うので今後も続けていければ」と話しました。
水田の所有者である重田文雄さん(74)は「事前の準備は大変だが、子供たちに体験してもらえることがその苦労を超えるほど大切なことだと思っている。現在は手ではなく機械で苗を植える時代だが、手で植えることを体験して農業の大変さや楽しさを感じてほしい」と話しました。