農福連携活動によるにんにくの出荷調製作業
当JA北部営農経済センター管内の妻沼中央集出荷所で、3月中旬から農福連携の取り組みが行われています。従来のきゅうりの袋詰め作業に加え、24年度からは、にんにくの出荷調製作業も行っています。
農福連携の取り組みは、労働力の確保や労働時間の緩和を目的として、熊谷市妻沼地区のきゅうり生産農家がJAに提案しました。それを受け、21年の春より、JAや地元の福祉施設である埼玉福興株式会社、JA全農さいたま、市場が連携し、きゅうりの袋詰め作業がはじまりました。
24年5月1日からは新たな取り組みとして、にんにくの出荷調製作業もはじめました。
JA園芸畜産課の太田京介係長が、管内のにんにく生産者に規模拡大を提案したところ、忙しくて手が回らないとの回答を受けました。そこで、農福連携を利用するのはどうかと提案したことから、にんにくの出荷調製作業を行うことになりました。
出荷調製作業は、埼玉福興株式会社をはじめ、企業から派遣された5~6人の参加者が行います。
規格は通常の出荷規格より簡素化した2L、Lの2規格に絞り、皮むき、袋詰めをそれぞれの役割に沿って行います。
1日10袋(1袋1キロ)を目安に、週3日作業し、5月の中旬まで行う予定です。
太田京介係長は「にんにくは調製作業に時間が掛かることから規模の拡大が難しい。農福連携を提案することにより、労力軽減に繋がり生産面積が増やせれば」と話しました。