熊谷市上新田の福田登茂子さん（７５）は、２４年１２月にキッチンカー「ALMONDE」（アルモンデ）をオープンしました。息子夫婦と一緒に自家製の野菜を使ったピザを販売し話題になっています。

　もともと料理が好きな登茂子さんと息子の妻の奈津子さん（４２）が、自家用の野菜を無駄にせず地産地消に貢献できないか考え、キッチンカーでのピザの販売を思いつきました。

　店名は、地域に「あるもんで」ピザを作るという意味から「ALMONDE」と命名しました。

　オープンまでの間、奈津子さんはピザの専門店で１年間修行し技術を磨きました。現在は、自宅敷地内や地元のイチゴの観光農園を中心に毎週土曜日の１１時から１５時まで店を開いています。

　一番人気の商品は、キッチンカー内の石窯で焼き上げる「マルゲリータ」。Ｍサイズ１５００円で販売しています。

　ピザの材料になるにんにくや長ネギ、バジル、ブルーベリーなどは全て自分の畑で採れたものを使っています。また、小麦粉も自家製にするため、ピザを作るのに適した香りのよい小麦「ハナマンテン」を本年から作付けしました。

　登茂子さんは「５年前から一人で米麦や野菜などを作っており、段々と農業に対しての意識が高まってきた。大好きなピザを通じてたくさんの人に喜んでもらい、少しでも地産地消につながればうれしい」と話していました。