短根ごぼう収穫はじまる
熊谷市妻沼小島地区で7月中旬より短根ごぼうの収穫作業がはじまりました。
短根ごぼうは同地区の特産品である大和芋との輪作が可能で、出荷規格が40センチと普通のごぼうに比べ短いです。
ごぼう専用の掘り取り機は不要で、大和芋栽培の農機具で対応できるため、夏季の農閑期の収入源として2018年から栽培がはじまりました。
24年産は2件が作付けしており、面積は25アール。全量契約販売で全農青果ステーションを通し、県内の加工会社に販売します。
23年産は197袋(1袋10キロ)の出荷がありました。
同地区で短根ごぼうを生産する小林久次さん(64)は18日から収穫作業をはじめました。
葉の部分を刈払機で処理した後、トラクターに大和芋用の鋤(すき)を付けて短根ごぼうを掘り上げます。その後、手作業で一本ずつ土から抜き取って収穫します。
収穫した短根ごぼうは、40センチに切り、規格毎に分けた後、袋に入れて出荷します。
久次さんは「24年産は、播種時の天候が安定していたことから発芽が揃い、順調に生育した。平年より収量も良く、高品質な短根ごぼうが出荷できそうだ」と話しました。
久次さんと一緒に作業を行う、妻の久美子さん(63)は「早掘りのごぼうのため、香りが良くとても柔らかい。天ぷらやきんぴらで食べるのがおすすめ」と話しました。
当JA園芸畜産課の小林宗人課長待遇は「短根ごぼうは収穫期間が短い。適期収穫を心がけ、高単価が見込めるMやS規格で収穫できるよう努めてもらいたい」と話しました。
同地区の短根ごぼうは、一大産地である青森県産の出荷開始前を狙い7月下旬から8月末まで出荷される予定です。