• line
  • facebook
  • twitter
  • youtube

大学生の卒業論文作成に協力

大学生の卒業論文作成に協力

 武蔵大学社会学部社会学科4年の宮田朱音さん(21)は、自身の卒業論文作成のため、当JA協力のもと生産者への取材を行いました。JA担当者や生産者の生の声を聴き、卒業論文に反映させる意向です。

 宮田さんは大学で「食」に関するゼミに所属しています。「生産者支援の観点からみる農産物出荷規格簡素化の効果と課題」を卒業論文のテーマとして考え、ネットで事例を探したところ、当JAが取り組む秋冬ネギの無選別出荷についての記事を見つけました。

 今年の5月に当JAに取材を申し込み、園芸畜産課の太田京介係長が窓口として対応することになりました。

 無選別出荷はJA園芸畜産課が米麦農家に提案し2021年1月から取り組みがはじまりました。米麦農家が比較的作業のしやすい冬場にあわせ、秋冬ネギで取り組んでいます。

 ネギの長さや太さ、曲がり、葉の枚数といった従来の細かな出荷規格を問わず、一定の品質(B品以上)を満たせば出荷できる仕組みで、出荷は専用のコンテナで行い、生産者の選別作業の負担軽減や出荷ロス削減に繋がっています。

 宮田さんは29日に無選別出荷に取り組む有限会社中条農産サービスを訪れ、同社の石原喜平代表取締役から話を聞きました。

 石原代表は、無選別出荷のメリットとして選別の労力削減に伴う作業の効率化や、規格を簡素化することで出荷ロスも減ると説明しました。

 宮田さんは「現場の声を直接聞き有意義な取材ができた。規格の簡素化は今後、新規就農者や高齢化に伴う日本の農業問題の解決に繋がると感じた。今回の取材内容をまとめ、充実した卒論が作れるように努力したい」と話しました。

 宮田さんは石原代表の他にも、契約ネギの出荷に取り組む生産者宅を訪れ取材を行いました。今後、今後11月の卒論提出に向けて執筆を進めていく予定です。