大和芋の植え付けはじまる
当JA管内の妻沼地区にて5月上旬より同地区の特産品である大和芋の種芋植え付け作業が行われています。
利根川により形成された肥沃な土壌が大和芋の栽培に適していることから同地区の特産品として生産されるようになりました。
同地区の大和芋は長芋に比べ粘りが強く、濃い味とコクが特徴で農産物直売所の人気商品。直売所出荷者は約20名で作付面積は約10㌶になります。
同地区の野村孝光さん(62)は大和芋を約200㌃栽培しています。
自家採取した大和芋を種芋に使用し、株間20㌢、畝間72㌢の間隔で、溝を作る、植える、覆土の一連の作業を専用の植え付け機で行います。
10㌃あたり約7,000個の種芋を使用するため、合計約14万個の種芋を用意しました。
野村さんのもとで研修生として働く髙階千晴さん(28)と中村友香さん(26)は「20㌃の植え付けを行うのに約1日かかる。植え付け機を操縦する人と種芋を機械にセットする人が2人1組で作業するためチームワークが大切」と話しました。
野村さんは「大和芋は土壌中の水分によって形状の良し悪しが決まる。データに基づいた適切な潅水を行うため土壌水分計の設置を予定している」と話しました。
新芋の収穫は11月頃から始まります。収穫後は各生産者が保有する冷蔵庫にて保管されるため、年間を通して農産物直売所に出荷され販売されます。