大和芋の収穫はじまる
熊谷市妻沼小島地区で11月上旬から特産品の大和芋の収穫作業がはじまりました。
同地区の大和芋は、利根川により形成された肥沃な土壌が栽培に適していることから特産品として生産されるようになりました。
長芋に比べ粘りが強く、コクと濃い味が特徴で、当JA農産物直売所ふれあいセンター妻沼店の看板商品として人気があります。
同地区で大和芋を1ヘクタール作付けする、あかいし農園株式会社代表の赤石正樹さん(43)は、5月中旬に種芋を定植し11月5日から収穫をはじめました。
大型トラクターに芋掘り専用の鋤を付けて、芋の肌を傷つけぬよう丁寧に掘り起こした後、手作業でコンテナに詰め、自宅の作業場で規格毎に選別作業を行います。
12月上旬の最盛期には、1日に約2トン収穫し、シーズンを通して約20トンの出荷を見込んでいます。
本年産の大和芋の収量は平年並み。24年産は高温の影響でA品率が低かったが、今年は夏場の潅水量を増やしたことにより昨年よりは品質が改善しました。
赤石さんは県農林振興センターと連携し、圃場の降水量や土壌水分を遠隔で確認する環境モニタリングシステムの実証試験を行っています。
赤石さんは「適切な潅水が大和芋の出来の良し悪しに関わる。試験栽培を通じて将来的に作業の省力化やA品率の向上につながればうれしい」と話していました。
また、19年からJAを通じた泥大和芋の加工用契約出荷にも取り組んでいます。
JA園芸畜産課の太田京介係長は「安定した収入が得られるため、契約出荷の取り組みを進めている。今後も多くの方に大和芋の魅力を知ってもらうためPRをしていきたい」と話しました。
大和芋の収穫作業は来年3月下旬まで続く予定です。
