加工用ニンニクの出荷はじまる
熊谷市で5月中旬より加工用ニンニクの出荷がはじまりました。
この取り組みは今年で2年目。4人の生産者が5月下旬までに合計3330キロの出荷を見込んでいます。
同市では、22年から高単価販売が見込めるニンニクの市場出荷を行っています。
市場用のニンニクは、規格選別や調製作業、袋詰め等、作業工程が多く労力がかかるため、生産者から規模拡大が難しいといった声があがっていました。
その声を受け、当JA園芸畜産課が作業負担の少ない加工用の取り組みを提案。 直径3センチ以上のニンニクが出荷対象で、細かい調製作業も無くコンテナ(1ケース18キロ)での出荷のため、大幅な労力の削減が期待できます。
契約出荷でJA全農青果ステーションを通じ加工業者へ納品します。
同市でニンニクを5アール生産する福島康太さん(32)は、24年からニンニクの生産をはじめ、本年産は全量加工用での出荷を予定しています。
福島さんは「米麦をメインで生産しているので、時期によっては手間がかかる農産物は対応できない。加工用であれば作業負担も少ないため助かる。来年は作付け面積を増やそうと考えている」と話していました。
園芸畜産課の太田京介係長は「市場用のニンニクは高単価というメリットがあるがその分作業が多い。加工用であれば労力もかからないため面積の拡大も可能になる。今後も生産者の意向に沿った提案をしていきたい」と話しました。
