ラグビーボール型カボチャ「ロロン」収穫はじまる
熊谷市で7月上旬より、ラグビーボール型カボチャ「ロロン」の収穫作業がはじまりました。
「ロロン」はラグビーボール型に生育する品種で、肉質はきめ細かく、舌触りが滑らかで上品な甘みが特徴。
熊谷市がラグビーの盛んな地域であることにちなんで2020年から市場出荷を行っています。
24年産の市内の生産者は19人で、作付面積は合計120アール。昨年の出荷数量は全体で約8トンでした。
熊谷市妻沼地区で「ロロン」を12アール生産する市川晃さん(82)は、10日から収穫作業をはじめました。初日の収穫数量は110個でした。
市川さんは「24年産は6月の高温により、若干日焼けが見られたが、質も量も3年間生産してきた中で一番良い出来だと思う」と笑顔を見せました。
A品率を上げるため、日焼け防止のテープを果実に貼り、フルーツマットを敷くことでグラウンドマークを予防しました。手入れを確実に行った結果、A品率は40パーセントを超える見込みで、出荷数量も平年以上の120ケース(1ケース10キロ以上)程度と予想しています。
収穫後は、「ロロン」を熟成させるため、作業場で大型の扇風機を使い約2週間乾燥させます。その後、ヘタがコルク化したら指定のダンボールに入れ、当JA北部営農経済センターの妻沼中央集出荷所に出荷します。
北部営農経済センターの営農相談員、山口由宏さんは「ラグビータウン熊谷ならではの農産物として、生産者が丹精込めて生産した『ロロン』を皆さんに食べてもらいたい。今後もJAとして生産をサポートしていきたい」と話しました。
収穫作業は7月中旬まで行い、乾燥作業を行った後、8月中旬まで出荷が続く予定です。