ネギの品種比較検討会
当JAは20日、熊谷市妻沼地区の圃場で、昨今の気候変動に伴うネギの品種比較検討会を開きました。生産者や大里農林振興センター、全農埼玉県本部、種苗メーカー、JA担当者が参加し意見交換をしました。
暑い街として知られる同市では、夏場の猛暑による生育への影響で、ネギの出荷時期が年々遅れています。
販売単価の高い年内の11月から安定的に出荷ができるように、ネギの品種選定等について生産者からJAに要望があり、作付け及び管理体系を見直すため、生産者の協力のもと栽培試験を行いました。
同地区のネギ生産者2人に協力を仰ぎ「項羽」「大地の響き」「夏の宝山」等、合計6品種のネギを試験的に栽培。関係者協力のもと、3月に播種し5月に定植作業を行い、7月には1回目の検討会を開き生育具合を確認しました。
今回の検討会では、大里農林振興センターから試験栽培の概要について、各メーカーから各品種の特性について話があり、生産者は熱心に耳を傾けていました。
その後、掘り取ったネギを品種ごとに並べ品質を比較。生産者にアンケート用紙を配り良いと思う品種を選んでもらいました。
掘り取ったネギは大里農林振興センターが持ち帰り、規格ごとにわけ、今後、生産者に情報を提供する予定です。
検討会に参加した、JA北部営農経済センターの営農相談員、永倉恒輝係長は「近年の暑さの影響でネギの管理作業が遅れている。今回の検討会を通じ、高品質で年内に出荷できる品種の選定を行っていきたい」と話しました。
