• line
  • facebook
  • twitter
  • youtube

「ロロン」の収穫はじまる

「ロロン」の収穫はじまる

 熊谷市でラグビーボール型カボチャ「ロロン」の収穫作業がはじまりました。

 「ロロン」はラグビーボール型に生育する品種で、肉質はきめ細かく、舌触りが滑らかで上品な甘みが特徴。

 熊谷市がラグビーの盛んな地域であることにちなんで2020年から市内の市場に出荷を行っています。

 25年産の生産者は14人で、作付面積は合計136アール。昨年の出荷数量は全体で約11トンでした。

 熊谷市江南地区で「ロロン」を15アール生産する田尾淳輔さん(48)は、本年産から栽培をはじめました。

 地元の農家から教えてもらった「ロロン」に興味を持ち、当JA主催の栽培講習会に参加したことがきっかけで取り組むことになりました。

 本年産は3月上旬に播種を行い、ハウスで育苗後、4月下旬に300苗を定植しました。実がついてきたらグラウンドマークを防ぐためのフルーツマットや、日焼け予防のテープを使い、収穫までの間管理。27日から収穫作業をはじめました。

 収穫後は、熟成させるため、作業場に「ロロン」を並べ、大型の扇風機を24時間回し1週間以上風乾します。作業場の規模に合わせて1回の収穫は300個を目安に行います。収穫と風乾をセットにして4回程度繰り返し、8月下旬までに約1100個の「ロロン」を出荷する見込みです。

 風乾が終わり、ヘタの部分がコルク状になったら、専用のダンボールに1ケース10.5キロ以上で詰めて、JAくまがや久保島集出荷所に出荷します。

 田尾さんは「本年産の収量は概ね良好。形状や品質については改善すべき点があるので、今回の経験を活かし次作につなげていきたい。来年は作付面積を現在の1.5倍に増やす予定だ」と話していました。

 西部営農経済センターの営農相談員、山口由宏さんは「今年から『ロロン』に挑戦した田尾さんが無事に収穫を迎えてうれしい。今後も連携を取りながらサポートを行い品質向上に努めていきたい」と話しました。