江南地域を中心に栽培され、熊谷市は県内有数の産地です。収穫時期は10月下旬で、みそや豆腐等の加工にも使われます。地元産の大豆を使った手作りのみそや豆腐は農産物直売所で購入できます。
大豆の一粒には、実にさまざまな栄養が詰まっています。タンパク質をはじめ、脂質、糖質、ビタミンB1、ビタミンE、葉酸、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛、銅など、栄養素の種類がとても豊富。ビタミンやミネラルの含有量が多いのも特徴のひとつです。その一方で、大豆にはコレステロールが全く含まれていないこともわかっています。
里のほほえみ
「里のほほえみ」は粒のタンパク質の含量が高いことから、豆腐への加工適性が高い品種です。また、大粒で品質が良いことから、煮豆やみそへの加工にも適しています。
従来の大豆品種は成熟すると莢(さや)がはじけて豆が畑に落ちてしまいましたが、「里のほほえみ」は莢がはじけにくい難裂莢性(なんれつきょうせい)で、風雨で倒伏(とうふく)しにくいため、機械収穫に適しています。
また、病害に対しては、ダイズモザイクウイルスや、品質を損なう「紫斑病(しはんびょう)」に強いなど、優れた性質をもった品種です。